11番目の胸椎

犬の背中をよく見てください。

あるいは背骨に沿って
首の付け根から尻尾の付け根まで、
なぞってみてください。

太っている犬では
分かりにくいかもしれませんが、
1ヶ所凹んでいる場所があります。

そこは、11番目の胸椎です。

背骨を触った時に、
ゴツゴツ感じるのは、脊椎の「棘突起」です。

11番目の胸椎は、
棘突起が1番短くなっています。


この11番目の胸椎。

ちょうど背中と腰の境目にあたります。

棘上の筋もこの11番目の胸椎を中心に
上行(首の方へ)する筋、
下行(腰、骨盤へ)する筋が付いています。

よく人では、
「骨盤の歪み」
がすべての痛みの原因のような事が
言われていますが
(私はこの考えは間違っていると思っています)

犬の場合、
この11番目の胸椎のトラブルが
問題を引き起こす気がします。

この11番目の胸椎を含め、
この前後の脊椎で椎間板ヘルニアになる
症例が多いです。

犬だって歳をとると背中が丸くなってきます。
人で言えば、「腰が曲がる」です。

犬の場合、
曲がる部分はやはり、この11番目の胸椎部です。

うちの犬を散歩しながら、
背中の動きを見てみると、
11番目胸椎を中心に左右に揺れています。
おそらく、
11番目胸椎を中心に前後にも
動いているのでしょう。

人の整体などでは、
骨盤を重要視していますが、
犬では「11番目胸椎」が重要の気がします。

ここをケアする事が、
元氣で長生きに繋がるのかもしれません。

往診による定期的ケアはもちろんの事、家庭でもできるように教えています。

気になったら連絡してね。