薬に頼らない のは良い事だけど…

私は薬を使わない獣医師です。
だから、薬を常備していません。
サプリメント程度なら、
常備している事もありますが、
薬はありません。

薬を使わない獣医師ですが、
薬を全否定している訳ではありません。

時には、薬を使った方が良いのでは?
と思う症例もあります。

どこでそれを判断しているか?

それはペットの
QOL(クオリティオブライフ)です。

痒みがひどい あるいは、痛みがひどくて
眠れない、ゴハンが食べられない、
辛そうだ…という場合は、
薬を使う事で、楽になるのなら
使えばいいと思います。

常用するのではなく、頓服で
使ってくれれば良いと思います。

まずは、ペットのQOLを高める事。
それが最優先です。
それから、減薬、薬の停止を
考えていけば良いのではないでしょうか?


ビワ温灸やアルファーワン、
手作り食、運動などを生活に
取り入れる事で、将来的に
減薬できたり、
薬を使わなくても
元氣を取り戻せる可能性はあります。

以前にも書きましたが、
これらは病気を治すものではなく、
自己治癒力を引き出す手伝いをするものです。

現在、投薬中のペットは
薬を止めなきゃって思うより、
補完療法をうまく取り入れながら、
薬と上手く付き合って、
減らしていけるなら減らしていけば良いです。

意地でも薬は飲ませたくない という方は、
まず、ペットのQOLを考えてみましょう。
自分の意地のせいで、
ペットが辛い思いをしているのなら
そんな意地、捨てる事です。

まずは目の前の症状を楽にしてあげましょう。
それが、薬を使わないと楽にできない事なら
使いましょう。
まず、楽にしてあげる事。
これが大事。

それから、次どうするか考えましょう。

私が行っている治療は
薬を使わず病気を治す のではなく、

薬を使わず自己治癒力を引き出す治療 です。

自己治癒力が高ければ高いほど、
薬に頼らなくても、病気に負けません。

病気に負けない身体を作る治療なのです。