もしも、寝たきりになったら…

うちの犬、光太。9歳。
年齢からすれば、もうシニア犬。
少し、まつ毛が白くなってきたかも。

でもまだまだ元氣、走り回っています。
今は元氣でも、いつかは
足腰が弱り、立てなくなって、
寝たきりになるかもしれません。

もしも、寝たきりになったら…
ちょっと想像してみました。

うちの犬は20kg。10kgの米2袋分。
私、結構ひ弱なので、
一人で持ち上げる自信ありません。
身体を起こすだけで精一杯かも。

今、アルファーワンのベッドタイプを
企画開発中です。

それができると、
床ずれの心配がなくなるので
もっと介護が楽になるでしょう。
でも、今回はそれが無いと仮定して
想像してみます。

寝たきりになったら、
床ずれ防止のために、1日何度も
寝返りをさせないといけません。
20kgを何度もひっくり返すのです。
重労働ですね。

オシッコ、ウンチの世話。
オムツをして汚れたら取り替えて…

オムツがズレて、オシッコやウンチが
漏れているかもしれません。
漏れ防止にペットシーツをいっぱい敷いて、
汚れたら何度も取り替えて…

お尻が汚れれば洗って拭いて…

あるいは、膀胱を圧迫してオシッコを
出さないといけないかもしれません。
私は獣医だからできるけど、
一般の方には難しいかもしれませんね。

食餌も寝たままでは食べられません。
身体を起こして、支えてあげながら
食べさせてあげないといけません。

寝たきりだからといって、
ただ寝返りだけして
寝かせておいてはいけません。

手足を動かしてあげることが必要です。
血流を良くして動かしてあげないと
筋肉が萎縮して関節が固まってしまいます。
そうなると、
手足がますます動かなくなってしまうのです。

そうならないために
ビワ温灸とマッサージ、
関節運動は欠かせません。
まあ、これは得意だから大丈夫。

でも、これらの事は、
たった1日だけの事ではないのです。
犬が虹の橋を渡る日まで
ずっと続くのです。

嫌になる日だって、きっとあります。
介護放棄したくなる事だってあるでしょう。

そんな時は、我慢しないで誰かに任せます。
家族が手伝ってくれるなら
手伝ってもらいます。
うちは娘たちが手伝ってくれるはず。
たぶん…

ペットシッターなど、
第三者にお願いしても良いんです。

うちの犬にとっての幸せは、
飼い主である自分が笑顔でいる事。
笑顔で側にいてくれる事が
何より嬉しいのです。

疲れた顔は、犬も辛くなるでしょう。

介護に疲れたら、一人で抱え込まないで
遠慮なく誰かにお願いする。
探せば近くに
ペットシッターさん、いますよ。
一番良いのは、寝たきりにならない事。
これが大事。

うちの犬も
寝たきりにならないようにしないとね。

たとえ、寝たきりになったとしても
笑顔で最期まで面倒みますよ。
それが命を預かった者としての責任だから。