ねこ太郎は、へその緒が付いた状態で捨てられていたのを、小学生の女の子たちが保護し、動物病院に持ち込んだ猫でした。
4兄弟だったので、2兄弟ずつ看護師さんと分け自宅に連れ帰りました。そのうちの1匹がねこ太郎です。
ミルクをあげて育て、離乳したら里親募集しようと思っていましたが、ねこ太郎だけ残り(二女さんがあげたくないと言って泣いたので)、我が家の猫となりました。
ねこ太郎は4ヶ月年上の猫、小次郎に可愛がられすくすく育ちました。
そしていつの間にか、ボス的存在になり、小次郎以外の猫に対しては、一目置かれる存在になりました。
年下猫からは怖がられる猫でしたが、人は大好き。とても人懐こいので、来客者からは人気者でした。
ねこ太郎が12歳になった頃、異変に気づきます。
「最近、少し食欲が落ちたかな…」
でも相変わらず日課の外へのパトロールに出かけるので、しばらく様子を見ていました。
しかし、オシッコの量と回数が増えたこと、しかも色の薄いオシッコをするようになったことで「腎不全」であることに気付きました。
「腎不全」は猫に多い病気です。
「腎不全」を治すのは難しいのです。
「腎不全」とわかった以上、少しでも症状を改善させるために治療しなければいけません。
しかし、ねこ太郎は注射も投薬も大嫌い。
治療しようとすれば豹変し大暴れします。
そんな嫌な思いまでさせて治療するのは、かえってストレスになります。
ストレスはさらに症状を悪化させます。
それでも治療したいと思いますか?
さて、どうしたものか…と考えたとき思い出しました。
タンスの引き出しに仕舞ったままの「アルファーワン」を。
「アルファーワン」は元々ぶち子(当時6歳)のために購入した服でした。
ぶち子は慢性鼻炎で、少しでも症状を緩和したいと思って「アルファーワン」を購入したのです。
でも当のぶち子は服を着せると固まって動けず…仕方なく着せることを諦め、タンスに仕舞ったのでした。
「アルファーワン」を着せてみよう。
幸い、ねこ太郎は嫌がらず着てくれました。
着ることで身体が温まってくれればいいかな…
そう思った程度でした。
「アルファーワン」を着せて約1ヶ月。
ある日ふと気付いたのです。
「ねこ太郎のオシッコの回数が減ったな…」と。
オシッコの回数だけではありません。量も普通に戻りました。食欲も少しずつ出てきました。
そして何より元氣になったのです。
猫じゃらしにも反応するようになりました。
「何かしたっけ?」もちろんその間、治療はしていません。
やったことと言えば「アルファーワン」を着せたことだけです。
「この服凄い!!」
ぶち子に服を購入する際、「本当に効果あるのかな…?」と疑っていました。
でも、ねこ太郎が着て元氣になったのは、紛れもない事実なのです。
もうビックリです。
この体験を他の飼い主様にも話しました。
たぶん皆さん、半信半疑だったでしょう。
でも、ねこ太郎だけでなく、その後も続々と元氣になる犬や猫が増えていったのです。
ねこ太郎はその後、1度大きな手術を経験しましたが、「アルファーワン」を着て3年間元氣に過ごしました。
最期は本当に眠るように虹の橋へ逝きました。
もし「アルファーワン」を着ていなかったら、もっと早く逝ってしまったかもしれないし、嫌な治療をされて楽しくない余生を過ごしていたかもしれません。
「アルファーワン」を着たまま、日課のパトロールもして、夕飯時はちゃっかりおかずをもらったり…
自由気ままに好きなことをいっぱいさせてあげることができました。
「アルファーワンありがとう。辛い闘病生活ではなく、楽しい余生を過ごさせてくれて。」
今は13歳になった、ぶち子が「アルファーワン」を着ています。
もう「アルファーワン」を嫌がったりしません。
やっぱり何か良いものを感じ取っているのですね。